今日は「十五夜」です [万引き防止.com]

◇ 今日は「十五夜」です
お月様に願いをしましょうか

今日は十五夜、いわゆる中秋の名月です。「名月を取ってくれろと泣く子かな」と一茶が詠み、そして「時給を上げてくれよとバイトかな」と詠み人知らず。そして明日は重陽の節句。昔、中国では奇数を陽の数とし、陽の極である9が重なる9月9日は大変めでたい日として、菊の香りを移した菊酒を飲んだりして邪気を払い長命を願いました。日本でも昔、観菊の宴を催したと伝えられています。

今日から秋分頃までが白露の時期。日中はまだ暑さが残りますが、朝夕には肌寒さも感じます。夜も長くなり、まさに灯火親しむ候で、本読みに最適です。しかし、新たに本を買うと消費税が痛い。1年後は10%にアップ。ますます本離れが進むに違いないでしょう。本屋がつぶれる心配も。考えることも本読みもしないとなっては、ますます日本の将来が心配です。

フトコロには響きますが、せめて今週は、美味い酒を飲みながら、考えることをし、また本を読みませんか。数年前に読み終えた本を引っ張り出してきて改めてページを開く手もあります。読んだはずの本でも改めて開くと、そうだったか?と気付くこともあるものです。

テニスの全米オープンで錦織圭が日本選手として準決勝を勝ち上がり、日本時間で明日9日午前6時から決勝戦を行います。思い出したのが清水善造のこと。大正時代に、ウィンブルドン選手権の準決勝で戦った対戦相手のチルデンが足を滑らせて転倒、その時にゆっくりとしたボールを返し、観客が清水に向かって大拍手をしたといいます。私は子供の頃に教科書か絵本かで読んだ記憶にあります。

サッカー・ブラジル大会での日本のサポーターのあとを濁さない清掃ぶりが世界でニュースとなりました。日本人は間違ったリーダーにも無盲目的に従う悪い癖がありA級戦犯を敬う人もいますが、日本人の根っこにはいいものがあると思います。先に行われた全国高校軟式野球選手権大会の準決勝で、東海代表・中京高と西中国代表・崇徳高が4日間にわたって延長50回を戦いました。

そして勝った中京高は、2時間半後に決勝戦のダブルヘッダー。思わず興奮したのは、決勝戦の中京高側の応援席に、崇徳高の選手、生徒、家族らの応援団も移って中京高側応援団と一緒に応援したこと。崇徳高側の誰が言ったか知りませんが、おそらくは自然発生的だったと思います。決勝に出た南関東代表・三浦学苑高には申し訳ないですが、日本人のよさが爆発的に出たと思います。スポーツの世界ではこれがいい。普段はダメだダメだと思ってしまう日本人も、時にはホー!と感心してしまうことをやらかしてくれます。

ビジネスの世界にも、最近、感心したことがありました。インドネシアにおけるシャープです。インドネシアには1万以上の島があり、多くの人たちが地方都市に住んでいます。シャープはインドネシア全土に350ヶ所の修理拠点を設け、日常的にアフターケアを行なっているのです。地方都市には宣伝隊を派遣し、この宣伝隊がシャープ製品の修理を無料で行なっているそうです。さらにサービス徹底のために人材育成に力を注ぎ、日本式おもてなし精神を指導しているのです。

日本式おもてなし精神を身につけた営業マンは、インドネシア各地に向かい、月に1度は店を訪問し、レイアウトなどきめ細かなアドバイスなどを行っており、各地の電器店を着々と味方につけてきているといいます。今、インドネシアにおけるシャープの行動を、日本国内で営業している各社は忘れてしまっていると思います。国内では負けのシャープのイメージがあると思いますが、ドッコイ、日本のイメージを高めてくれてもいるのです

「メンテナンス・フリー」とよく言いますが、これは要するに整備・保守を行わないということでしょう?。“面倒を見てもらいたかったら、お金を出しなさい”ということでしょう?。店舗において売場に店員を置かないのも、お客様の面倒は見ませんということでしょう?。これが今、日本中に満ち溢れていますね。

店舗にある監視カメラ、防犯ゲートも酷いですね。すべてが正常に動くとは限りません。メンテナンス・フリーでノー保守だからです。店舗が保守契約を結んでくれないというのが業者側の言い分ですが、犯罪が起きたとき、壊れている機器ではどうしようもありませんね。インドネシアでのシャープに大拍手です。

まぁ今週は、美味い酒を飲みながら、考えることをし、また本などを読みませんか。日本からいいものがドンドン出て行ってしまい、外国からはセアカゴケグモ(背赤後家蜘蛛)やらデング熱ウィルスがやってきていますが、少しでも日本にあったいいものを日本に残したいものです。

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