野ネズミの精巣と精子への原発事故後の放射線の影響 [国立環境研究所]

国立環境研究所は、北里大学と富山大学と共同で福島第一原発事故による野生生物への放射線影響研究として、2013年と2014年に福島県内の放射線量の高い地域と福島第一原発から300km以上離れた放射線量の低い地域(青森県及び富山県)において野ネズミ(アカネズミ)を捕獲し、精巣及び精子への放射線影響の有無を調査しました。その結果、福島県で捕獲されたアカネズミ体内の放射性セシウム濃度は他の地域の個体に比べ高い値を示しましたが、これらの地域間で生殖細胞における細胞死の頻度と精子奇形の発生率に関して統計学的に有意な差は認められませんでした。以上の結果は、2013年と2014年時点での放射線量では、福島県のアカネズミの精子形成に支障を及ぼしていないことを示します。
www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20160602/20160602.html

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