マウスは性行動や攻撃行動、天敵からの忌避行動といった様々な本能的な行動の制御に、匂いやフェロモンなどの化学感覚シグナルを利用しています。しかし、特定の化学感覚シグナルの入力が適切な行動出力へと変換される脳内の神経基盤は明らかになっていませんでした。雄マウスの涙液に分泌される約7kDaのペプチドESP1注1)は、雌マウスに対しては性行動促進、他の雄マウスに対しては攻撃行動促進の作用が見られます。
マウスは性行動や攻撃行動、天敵からの忌避行動といった様々な本能的な行動の制御に、匂いやフェロモンなどの化学感覚シグナルを利用しています。しかし、特定の化学感覚シグナルの入力が適切な行動出力へと変換される脳内の神経基盤は明らかになっていませんでした。雄マウスの涙液に分泌される約7kDaのペプチドESP1注1)は、雌マウスに対しては性行動促進、他の雄マウスに対しては攻撃行動促進の作用が見られます。