様々なセンサ機器において高速・安全な通信を実現する暗号技術“TWINE(R)”を開発 [NEC]

NECは、センサ機器を介してやり取りされる情報の安全な通信を実現する、高速・軽量暗号技術「TWINE(R)」(トゥワイン)を開発しました。

昨今、防犯カメラやGPSを搭載した端末など、様々なセンサ機器が普及していますが、それらを介して大量に通信される実世界の情報(ビッグデータ)には、プライバシに関わるものも含まれています。プライバシを保護するために、センサ機器とサーバ間、およびセンサ機器同士の通信データを暗号化することが求められています。

ビッグデータの安全な通信に向けて、センサ機器の通信データの暗号化は、暗号専用の回路を搭載した小規模デバイス(ハードウェア)、もしくはマイコンによるソフトウェア処理で実行されます。またサーバの通信データの暗号化は、ソフトウェア処理で実行されます。様々なセンサ機器を介した通信では、これら全ての実行環境に対応し、軽量・高速・安全な暗号アルゴリズムが必要です。

現在、標準的な暗号アルゴリズムとして使われているAESは、回路規模が大きくなるため、小型のセンサ機器に暗号化専用のデバイスを搭載することは困難です。また、小規模な回路で暗号化が可能な従来の軽量暗号アルゴリズムは、ソフトウェアでは処理速度が低下するという課題があります。

このたび開発した「TWINE」は、小規模な暗号専用のデバイスと、マイコン・サーバにおけるソフトウェア処理の全ての環境において高速に実行できる新しい暗号アルゴリズムです。また、ハードウェアの回路規模や、マイコンにおけるメモリ使用量などの計算リソースについては、世界最小クラスの軽量性を実現しています。

http://jpn.nec.com/press/201208/20120821_02.html

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