蛇の道は蛇~万引きの道は内引き [万引き防止.com]

 今日は「立秋」。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」という句があるが、どんなに五感を澄ましても“秋来ぬ”とは感じられない。暑さと湿度とクーラーの冷気で命が脅かされている毎日だ。

 全国的に広く集中豪雨-ゲリラ豪雨に見舞われているが、市街地の中には猛毒をもった恐ろしい「マムシ」が見付かることが多くなったという。どうやら川の奥やら山から流れてきたらしい。怖い怖い。姿だけでも不気味で恐ろしげなのに…。

 このニュースに接したとき、思わず万引きというよりも内引き、レジ狙い強盗が頭に浮かんだ。ゲリラ豪雨がマムシを運んできたのと同じように、世を覆うビンボー暮らしが内引きを招くことになる。これが“蛇の道は蛇”なのである。

 “蛇の道は蛇”(じゃのみちはヘビ)という諺をご存じだと思う。同じ類いの者が行うことは容易に推測できる、真似することができる。私は万引き防止の相談に乗った時に“これは万引きよりも、内引きが懸念されます”と言うことがある。“幹部が怪しいかも”の一言も添えて。

 “なんでそんなことが、言えるの?”と質問されることがあるが、そういう時、「○○さん、“蛇の道は蛇”ですよ」と答える。私は万引きすることが仕事ではないが、万引き問題に20年も取り組んでおり、当然、内引き問題にもタッチしてきた。

 ところが店舗関係者は、内引き問題は触れたがらない。いや、避けている。“蛇の道は蛇”に関連して、店舗関係者に知ってほしい諺がまだある。

 “蛇は竹の筒に入れても真っすぐにならぬ”とか、“蛇の曲がり根性”という諺である。また、“蛇に睨まれた蛙”という諺もある。“蛇は竹の筒に入れても真っすぐにならぬ”“蛇の曲がり根性”とは、生来の曲がった根性はどうやっても直らないということ。

 幼少の頃から躾けることを行っていればなんとかなるかもしれないが、今は躾ができる人はきわめて稀。そのため幼き頃から根性が曲がってしまいニュースで報じられる事件を引き起こす。店員教育に熱心な店舗はわかってくれると思うが、教育は至難の業。だからといって途中でやめたら目も当てられない。万引き研修も同じ。

 店員教育をズボラにしておくと、万引き犯や内引き犯、レジ狙い強盗に睨まれてしまう。“蛇に睨まれた蛙”になってしまう。蛙と言うのが、教育を放ったらかしにしている店舗である。“蛇の生殺し”状態である。これは非常によくないが、五万とある。

 採用してから教育を中途半端にしておくと、つまり放っておくとであると後で仕返し-内引きされることになる。店を辞めた後で仕返しを受けることもザラにある。そういう犯罪事例が多い。

 去る4日の日曜午後、足の運動(外歩き)に出たら突然の雨。あわててスーパーに入り、ちょうど本2冊を探している折だったので本屋へ。1冊は見つかり1冊はなく、代わりに「日中韓の近現代史」の雑誌ともども購入。見つかった1冊は三谷幸喜の新作『清州会議』。これが面白い。

 他にお客がいなかったので、支払いする時にレジに1人いた女子店員とおしゃべり。すでに顔なじみ。そこへ本の整理をしていたもう1人の女子店員もきて一緒におしゃべり。時々、店長が、社長にしつこく万引きをなくせ、万引き犯を捕まえろと文句を言われるので、万引きを見付けて注意してほしいと言うとのこと。たまに店長を見かけるが、お客を見ている(目配り気配り)ようには見えない。

 2人の女子店員に言わせると、メンバーが少なくお客さんを見ていることなどできないという。それに、そういうことを教えられたこともないという。たしかにそれでは無理だ。では、万引きはないのかと聞くと、伝票をチェックするとあると思うとのこと。それで頭に浮かんだのが「万引き犯を捕まえろと言うけれど、それならアナタが店に出て捕まえてみせたら」という駄じゃれ。これが店員の正直な心の内ではないだろうか。

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