ゲノム編集のための新たな「はさみ」のかたち~CRISPR-Cpf1の構造解明~ [科学技術振興機構]

近年、生命の設計図である遺伝情報(ゲノムDNAの塩基配列)を書き換える「ゲノム編集注1)」技術が注目されています。微生物のもつCas9タンパク質注2)(DNA切断酵素)の発見により効率的なゲノム編集が可能になり、医学・生命科学研究に革命がもたらされました。さらに、昨年、Cpf1注3)とよばれる新規のタンパク質もゲノム編集に利用できることが報告されました。しかし、Cpf1がはたらく分子機構は不明でした。今回、東京大学 大学院理学系研究科の山野 峻 大学院生、西増 弘志 助教、石谷 隆一郎 准教授、濡木 理 教授の研究グループはMassachusetts Institute of TechnologyのFeng Zhang博士らとの共同研究により、Cpf1の分子構造を決定し、そのはたらきを原子レベルで解明することに成功しました。本研究結果から、Cpf1を用いたゲノム編集技術の効率化が期待されます。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160422/index.html

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