量子コンピュータのデバッグを高速化~速いがゆえのジレンマを解消~ [科学技術振興機構]

量子コンピュータ注1)は、量子力学の重ね合わせの原理を活用して計算を行う技術で、素因数分解や量子化学計算などの問題を、現代のあらゆるコンピュータよりも高速に解けることが期待されているため、その開発が世界で盛んに進められています。実際の量子コンピュータは、わずかにエラーをもつ素子(量子ビット注2))を組み合わせて作られるので、それを訂正しながら計算を続ける仕組みの量子誤り訂正注3) が必要になります。その設計には、素子のエラーをどの程度低減できれば誤り訂正がうまくいくのかを見積もることが重要です。ところが、量子コンピュータが高速であるがゆえに、この見積もりの計算は通常のコンピュータでは追いつかず、「量子コンピュータの設計には量子コンピュータが必要」というジレンマに陥ってしまう懸念がありました。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20171107/index.html

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