南海トラフの浅部超低周波地震発生域は付加体先端部の地震波の低速度域と一致 [海洋研究開発機構]

国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という。)地震津波海域観測研究開発センターの利根川貴志研究員らは、国立研究開発法人防災科学技術研究所と共同で、南海トラフ付近に展開されている地震・津波観測監視システム(※1、以下「DONET」という。図1)の広帯域地震計と水圧計のデータから、海底でのレーリー波(※2)の変位/水圧を測定することで、DONETの各観測点下における1次元S波速度構造(※3)を推定しました。その速度構造から、付加体(※4)先端部の深さ5〜10 km付近にS波速度が低下する領域が、南海トラフ沿いに新たに2箇所あることを発見し、また、その分布が浅部超低周波地震(※5)の震央分布と良く一致することを明らかにしました。

http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20171220/

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