巨大地震時にも高い免震性能を発揮するアイソレーター「QTB」を開発 [竹中工務店]

竹中工務店(社長:宮下正裕)とオイレス工業(社長:飯田昌弥)は、巨大地震※1時にも高い免震性能を発揮するアイソレーター※2「QTB(Quake-Thru Bearing)」を共同開発し、深江竹友寮建替計画に初適用しました。

※1 巨大地震:建築基準法で定める「極めて稀に発生する地震動」を上回るもの。
※2 アイソレーター:免震建物を支持する部材。地震時には水平方向にゆっくり大きくばねのように変形し、建物に伝わる地震力を大幅に低減する。

「QTB」は、高い信頼性と豊富な適用実績を有するアイソレーター「鉛プラグ入り積層ゴム(Lead Rubber Bearing、LRB)」の上または下に、フッ素樹脂系すべり材とステンレスすべり板で構成する高摩擦すべり機構を重ねて配置したものです。
通常の地震時には、すべり機構部は摩擦力によって水平に固定されており、LRB部が地震の動きに追随することによって免震性能を発揮します。一方、巨大地震時には、地震の動きに追随する箇所がLRB部からすべり機構部に切り替わり、上部建物への過大な地震力の伝達を防ぎます。
当社は今後、病院・行政庁舎・警察署・消防署・学校など、巨大地震直後も機能を維持する必要のある建物や、原子力発電関連施設・バイオハザード対応施設など、最高度の耐震安全性が求められる建物などへ、「QTB」のさらなる適用を図っていきます。

http://www.takenaka.co.jp/news/2018/07/02/index.html

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