防犯の応援コラム「 ヒマワリも監視カメラも…」  [万引き防止.com]

もはや旧聞ですが、放射性セシウムを吸収するといわれたヒマワリに「ほとんど効果がない」ことが分かりました。福島第1原発の放射能漏れ事故を受けて土壌汚染の除去実験を行っていた農林水産省が今月14日、5月28日から行っていた実験結果を発表したのです。がっかりしました。福島第1原発の事故後、チェルノブイリ原発事故処理を例にヒマワリには土壌の除染効果があるというニュースがあったのに‥。
まるで万引き防止用に店舗売り場に設置されている監視カメラと同じではありませんか。効果がると多くの人が“盲信”していたのに‥。監視カメラは、ほとんどの店舗に設置されています。しかし、効果は‥。
監視カメラの効果が疑われる代表的な例があります。警視庁が09年4月20日から6月30日にかけて、万引きで摘発した少年や20~64歳の成人、65歳以上の高齢者の計1,050人を対象に実施した意識調査です。万引きを断念した理由として「監視カメラの設置」が全体平均で2%と極めて低かったことが分かったのです。これは「効果なし」ということと同じではありませんか。
私は“監視カメラ”といっていますが、警察や世間一般は“防犯カメラ”といっています。防犯カメラに“防犯効果”のないことが明らかになっているわけです。
監視カメラは10数年も前には、万引きの予知・予後の検証・威嚇ありと信頼されていましたが、現在は前記のとおりです。どうして「効果なし」になってしまったのでしょうか。
昔は、監視カメラに死角が生じないようにレンズを選び、平面図にいちいち撮影出来るエリア(画角)を書き込んだものですが、いまはそういう作業をしていませんね。せいぜいカメラの向きを書き込んでいるだけですね?
レンズも監視する対象別には選んでいませんね。だから、万引きされることが多いエリアに設置したカメラの映像を再生しても、肝心の人物の顔も、物に触れようとする手の動きもはっきりとは写っておらず、“ダメだ”となってしまうのです。
検証するどころか、このこと自体をいまだに警視庁の万引き容疑者を対象にした意識調査で、万引きを断念した理由として「監視カメラの設置」が全体平均で2%と極めて低かったことが分かったということすら知らないメーカー・販売業者がおります。あまりにも情報に無知です。これで商売をやっているのです。売れない・売れないとボヤク前に、もっと勉強すべきです。
週の勤務時間は40時間程度でしょう。1週間は168時間です。会社に拘束されているのは約4分の1ぐらいです。つまり、自己啓発をする時間はたっぷりとあります。
その時間に本を読むとか、他の業態を見るとか、様々な自己啓発の課題・技法があります。自分の能力が1日1日向上するように、時間を有効に使って勉強してください。家庭サービスはほどほどにしてください。いまは家庭サービスに現を抜かす時代ではなくなってしまったのです。現実を見てください。
19日付の防犯コラムで、<お客を見ていない、挨拶もしない、目配り気配りもできない店員ばかりでは万引きされ放題です。万引きの共犯者ではないかと思うこともあります。万引き犯のエージェントではないか‥。その代表が店舗の社長。社長よ、従業員をしっかりと教育せよと言いたいです>と書きましたが、これは監視カメラメーカー・販売業者にも当てはまります。
監視カメラが万引き防止に(防犯に)役立つためにはどうしたらよいと思いますか。一度アフターサービスとして称して(メンテナンス契約は結んでいないと思いますので)設置した店舗に訪問して、どういう形で映像が写っているかチェックするのが一番です。そのときに店員が使いこなしているか動かして貰ってください。
設置した工事担当者に行かせるのではなく、売り込んだ営業マンが行くことです。代理店営業の場合は、代理店の営業マンと一緒に行くことです。はっきり言って監視カメラの営業マンは、買い手側の状況を知らな過ぎます。買い手側の状況に鈍感すぎます。営業とはどういうことか知らな過ぎます。
このことを反省し実行すれば監視カメラは見直されます。とにかく、店舗に行くたびに、天井を見上げて、あまりにも無頓着な監視カメラの付けられ方に唖然としています。少しだけの手直しでは改善になりません。よくこれで疑問を持たないものだと感心してしまいます。 

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