心房細動の発症に関わる遺伝子群を同定 [理化学研究所]

独立行政法人 理化学研究所

理化学研究所(野依良治理事長)は、不整脈の中で最も頻度の高い心房細動発症に関わる遺伝子の発見を目的とした国際共同研究グループ「心房細動ゲノム解析研究コンソーシアム(AFGen consortium)」に、文部科学省委託事業「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」の一環として、東京医科歯科大学と参画し、欧米人集団と日本人集団を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)を行いました。その結果、欧米人集団では発症に関わる6個の新規遺伝子を同定するとともに、欧米人の既知の関連遺伝子3個と合わせた9個のうち、4個が日本人にも共通して関連することを突き止めました。なお、欧米人のサンプルはコンソーシアムから提供を受け、日本人のサンプルは当該プロジェクトのものを使用しました。これは、理研ゲノム医科学研究センター(久保充明センター長代行)疾患関連遺伝子研究グループ循環器疾患研究チームの田中敏博チームリーダー(副センター長兼務)、尾崎浩一上級研究員らの研究グループによる成果です。

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