大規模空間に設置された吊り天井の脱落被害再現実験結果速報 [防災科学技術研究所]

2011年東北地方太平洋沖地震では、2,000件以上の吊り天井の脱落被害が報告されており、これらによる人的被害も発生しました。これらの被害の中でも特に、災害発生時に避難所・防災拠点としての活用が想定されている体育館等の施設では、天井などの脱落被害により、その機能を失われた事例が多数有り、問題となっています。
これらの問題に対し、関係各機関では、各種法規の整備や既存施設の早急な点検、対策の推進などの対応が進められていますが、天井がどう壊れ、どのように脱落するのかを含む被害メカニズムは未だ明らかにされていないのが現状です。
そこで防災科学技術研究所では、学校体育館を模擬した大規模空間を有する実大モデル(試験体)をE-ディフェンスの震動台に載せ加振することにより、大規模空間での被害を引き起こす柱、梁等の構造部材の地震時挙動と、これによる天井などの非構造部材の応答特性、および天井がどう壊れ脱落するのか、その脱落被害メカニズムの解明を目的とした振動実験を実施しました。

http://www.bosai.go.jp/press/2013/pdf/20140221_01.pdf

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