多孔性金属錯体がパラジウムの性質を変えた [科学技術振興機構]

京都大学 大学院理学研究科の北川 宏(キタガワ ヒロシ) 教授の研究グループは、パラジウム金属(Pd)ナノ結晶の表面原子配列を精密にコントロールすることで、水素の吸蔵速度を変えることに成功しました。また、Pdナノ結晶を金属イオンと有機配位子からなる多孔性金属錯体注1)(MOF) で被覆すると、水素吸蔵量は被覆していないPdナノ結晶に比べて2倍になり、それと同時に、水素の吸蔵/放出速度も2倍になることを発見しました。このよ うな水素吸蔵特性の飛躍的な向上の原因が、Pdナノ結晶とMOFとの界面で起こる電荷移動であることを突きとめました。この新しい材料は、水素の貯蔵材や 分離膜、燃料電池の電極触媒のほか、高効率な水素化反応触媒として大いに期待されます。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20140714/index.html

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