硫酸性温泉紅藻が強酸性条件下でレアアースを効率的に吸収する [科学技術振興機構]

国立大学法人 筑波大学 生命環境系の蓑田 歩 助教らは、硫酸性温泉に生息する紅藻Galdieria sulphuraria が、特定の条件下で、希少金属として知られるレアアース注1)を選択効率的に回収することを明らかにしました。

レアアースは、私達の豊かな生活を支える先端機器などに用いられる重要な元素ですが、資源リスクや環境負荷低減の観点から、そのリサイクルが重要な課題です。

レアアースのリサイクルを行う場合、大量の鉄や銅を含む酸性の廃液中に、ごく少量含まれるレアアースを高い効率で選択的に回収する技術が必要となります。

今回、蓑田助教らは、高温・酸性条件に生息する硫酸性温泉紅藻Galdieria sulphuraria に着目し、この紅藻が、一定の条件下で、複数の金属を含む酸性溶液から低濃度のレアアースを高効率で回収することを見いだしました。さらにそのメカニズムが、従来提案されている微生物による金属回収方法とは異なるものであることを明らかにしました。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20141001/index.html

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