車載ミリ波レーダーの低コスト化を実現するCMOS送受信チップの試作に成功 [富士通研究所]

株式会社富士通研究所(注1)は、低コスト化が可能な半導体プロセスであるCMOSを使用したミリ波レーダー用送受信チップを試作し、近距離検知性能向上を実現することに成功しました。

従来ミリ波レーダーには、SiGe(シリコンゲルマニウム)送受信チップが使われていますが、SiGeより低消費電力で低コスト化が図りやすいCMOSでは、特に低周波領域でのノイズ低減が課題となり、ミリ波レーダーとして実用的なものを作ることは困難でした。

今回、車載ミリ波レーダー で使用される76-81GHz(ギガヘルツ)に対応可能な周波数変換回路の構成を工夫することで、受信回路における発振器のノイズを抑制したCMOS送受 信チップの試作に成功しました。従来のCMOSを使用した研究結果に比べてノイズを大幅に低減でき、既存のSiGeチップと同等以上の性能が得られていま す。

本技術を使うことで、SiGeに比べ消費電力が約半分で、低コストを実現するCMOSチップでのミリ波レーダーを実現できます。

http://pr.fujitsu.com/jp/news/2014/10/8-1.html

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