細胞壁リグニンの分子構造を変える新しい方法を開発 [JST]

JST 戦略的創造研究推進事業において、東京農工大学の梶田 真也 准教授らは、植物の細胞壁に多量に蓄積するリグニン注1)を、より分解しやすい構造に改変するための新しい技術を開発しました。

リグニンは、植物の細胞壁に含まれる複雑な構造をした高分子(芳香族ポリマー)です。木材などからパルプや化成品原料になるセルロースなどを取り出す際、リグニンを部分的に分解して取り除く必要があります。現在の高温高圧条件下でアルカリや酸を使う処理方法では莫大なエネルギーを消費します。また、リグニンを取り出しやすくする遺伝子工学技術が研究されてきましたが、リグニンを改変した植物が正常に育たないという問題がありました。そのため、生育に影響を及ぼさない新しいリグニン改変技術の開発が望まれていました。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150109/index.html

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