独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という。)地震津波海域観測研究開発センターの利根川貴志研究員らは、南海トラフ付近に稠密に展開されたハイドロフォン(水中の音波を高感度で検知する装置)のデータに地震波干渉法(※1)という手法を適用し、音響レーリー波(※2)という波動によって沈み込み帯付近の海洋–地殻が常に振動していることを世界で初めて発見しました。また、その音響レーリー波が強く進む方向と発生場所を調べると、南海トラフで地震がたくさん起きている領域から射出されており、地震が音響レーリー波を発生させていることを示す強い証拠も発見しました。