ユーグレナのワックスエステル合成系の代謝改変に成功 [科学技術振興機構]

光合成生物であるユーグレナ(ミドリムシ)は、細胞内にワックスエステル注1)という油脂を蓄積します。この物質を輸送用燃料に変換して利用するための研究開発が進められています。しかし、合成メカニズムに不明な点が多く、従来ワックスエステル合成を制御することは困難でした。大阪府立大学の中澤 昌美 助教らの研究グループは、ユーグレナのワックスエステル代謝を解析・制御して、人為的にワックスエステルを改変する研究に取り組みました。本研究において、ワックスエステル合成過程で機能する中・長鎖脂肪酸伸長酵素(3-ケトアシルCoAチオラーゼ;KAT注2))を同定し、この酵素の発現を抑制することにより、構成炭素長の短いワックスエステルを作ることに世界で初めて成功しました。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150410/index.html

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