電気的に制御したグラフェンでバレー流の生成、検出に初めて成功 [東京大学]

今回、東京大学大学院工学系研究科の島崎佑也大学院生、山本倫久講師、樽茶清悟教授らの研究グループは、電気的に制御することのできる二層グラフェンにおいて、バレー流の生成、検出に初めて成功しました。研究グループは電流をバレー流に変換し、電流の漏れ出しを無視できる程度の距離を伝送させた後、バレー流を電流に変換して、これに伴う電圧を検出しました。
二層グラフェンを用いれば従来の単層グラフェンからなるデバイスとは異なり、電流からバレー流への変換効率の大きさを電気的により広範囲に制御できることから、電流とバレー流の変換が原理的には室温でも可能となります。またバレー流を生成する際に流れる電流によるエネルギー消費についても、変換効率の向上により大幅に改善可能と考えられることから、二層グラフェンを用いることでバレー流を用いた低消費電力エレクトロニクスの実現が期待されます。

http://www.t.u-tokyo.ac.jp/foe/press/setnws_20151116180644989504432763.html

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