ジカ熱流行の国際的な拡大が社会的注目を集めています。ブラジルにおける大規模な流行にともない、相当数の小頭症が報告され、妊娠中のジカウイルス感染と強い因果関係が示唆されたため、この感染症が注目されるに至りました。北海道大学の西浦 博 教授の研究チームは、ジカ熱の輸入リスクと各国での国内伝播のリスクを推定する新しい統計モデルを開発し、国固有のジカ熱の輸入確率と国内伝播確率の2つの推定を実施しました。その結果、国内伝播リスクは過去にデングウイルスやチクングニアウイルス注1)の流行が認められた国において高くなる傾向があると判明しました。日本もデング熱の小規模流行が認められ、2016年中にジカ熱の国内伝播を認めるリスクは16.6%と推定されました。
