オカムラデザインスペースR  第14回企画展  [岡村製作所]

オカムラデザインスペースR(ODS-R)は、「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」を基本コンセプトに、毎年1回7月に開催して、これで第14回になります。一人の建築家を選び、「いま最も関心があって、挑戦してみたい空間・風景の創出」をお願いしますが、目指すのは建築家の個展ではなく、建築家ともう一人の表現者が協働することによって初めて可能になる新しい空間・風景づくりです。前年の12月にスタートしてマンスリー・ミーティングを重ね、オープニングを迎えます。
昨年は、第6回から12回までのODS-Rを記録する『Collaboration アート/ 建築/ デザインのコラボレーションの現場』(彰国社)を刊行し、また、まさに時代の動きの先端を切り取るような藤本壮介さんと戸恒浩人さんの協働による第13回「雲の椅子の紙の森」を開催して、実りの多い年でした。
今年は、企画建築家を西沢立衛さんにお願いしました。この半年間のマンスリー・ミーティングが、あらゆる可能性を考え、そこから次第に絞り込んでいく西沢さんの思考の現場となって、実に刺激的でした。最終的にパーティション、空間境界のデザインに収斂していったのは、最も関心のある事柄への挑戦という最初の依頼に対する回答でもあって誠に興味深い展開でした。しかも、厚さ2ミリ、人の身長ほどの高さの、薄い「木のパーティション」による空間づくりです。
どう立ち上がってくるか。最終的にコラボレーターに選ばれたのは構造家の金田充弘さん。最終のかたちは現場で決まるとのこと、オープニングが楽しみです。

http://www.okamura.co.jp/company/topics/exhibition/2016/space_r_14.php

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