学習能力の発達を調節するタンパク質を発見! [理化学研究所]

今回、国立遺伝学研究所形質遺伝研究部門(総合研究大学院大学生命科学研究科教授兼任)の岩里琢治教授、理化学研究所脳科学総合研究センターの糸原重美シニアチームリーダー、大阪大学大学院連合小児発達学研究科の橋本亮太准教授らのチームは「αキメリン」というタンパク質に注目し、このタンパク質が脳の機能にどのような影響を与えているかを調べました。
αキメリンにはα1型(α1キメリン)とα2型(α2キメリン)がありますが、それらの遺伝子をさまざまに改変したマウスを作り、行動実験を行ったのです。その結果まず、両方のタイプのαキメリンがまったくはたらかないマウスは、正常マウスの20倍も活発に活動することがわかりました。
次に、このマウスはおとなになってからの学習能力が高いことが明らかになりました。α1型だけをはたらかなくしたマウスや、おとなになってから両方のタイプがはたらかないマウスの学習は正常であったことから、学習能力には、成長期におけるα2キメリンのはたらきが鍵であることもわかりました(図1)。

http://www.nig.ac.jp/assets/images/research_highlights/PR20140822.pdf

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