白血球の分化を制御する仕組みの発見 [科学技術振興機構]

東北大学 大学院医学系研究科 生物化学分野の伊藤 亜里 研究員、五十嵐 和彦 教授らのグループは、大阪大学 免疫学フロンティア研究センターの黒崎 知博 教授らとの共同研究により、白血球の分化を制御する遺伝子のスイッチ(転写因子)注1)を発見しました。従来、白血球のうち、病原体を食べて殺す(貪食)といった自然免疫注2)を担う骨髄球注3)や、病原体に対する抗体をつくるといった獲得免疫注4)を担うBリンパ球が、元の同じ細胞(造血系幹細胞注5))からどのように作られるのか、不明な点が多く残っていました。本研究では、複数の遺伝子スイッチが協調することで前駆細胞注6)から骨髄球への分化を抑え、その結果Bリンパ球がつくられることを発見しました。本研究によって、アレルギー性疾患注7)などの病態の理解がさらに進むことが期待されます。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20141027/index.html

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