極めて低い消費電力で動くトンネル電界効果トランジスターを開発 [科学技術振興機構]

JST 戦略的創造研究推進事業において、東京大学 大学院工学系研究科の高木 信一 教授らは、極低電圧での動作が可能な新しい構造のトンネル電界効果トランジスター注1)を開発しました。

IT機器の消費エネルギーの増大は、国際的にも重大な課題であり、従来のMOSトランジスター注2)とは動作原理の異なる、極低消費電力で動作するデバイスの開発競争が激しくなっています。

本研究グループは、今回、従来のMOS(金属酸化膜半導体)トランジスターとほぼ同等の素子構造で、Si(シリコン)に引張り応力を加えたひずみSi注3)とGe(ゲルマニウム)のヘテロ界面注4)からなる接合を用いる新しいトンネル電界効果トランジスターを実現しました。このトランジスターは、ゲート電圧注5)のわずかな変化で極めて大きな電流変化を実現し、素子のオン状態とオフ状態での電流比を世界最高値にまで高めることに成功しました。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20141215-3/index.html

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