北西太平洋の微小な渦が海洋循環へ与える影響を解明 [海洋研究開発機構]

独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という。)アプリケーションラボの佐々木英治主任研究員、地球環境観測研究開発センターの笹井義一主任研究員らは、海洋で発生する微小な渦や筋状の流れのような構造の、1~50㎞規模の小さなスケールの現象(サブメソスケール現象)が海洋循環に及ぼす影響を調べるため、JAMSTECが所有するスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を用いて高解像度海洋モデル(※1)による北太平洋の数値実験を行いました。その結果、北西太平洋の黒潮続流(黒潮が日本南岸を通過し、さらに東に流れる海流)の周辺で、冬季に海洋表面に生じる混合層(※2)が厚くなり、その混合層内でサブメソスケール現象が活発化すること、また、よりスケールの大きい100~300km規模の現象(メソスケール現象)である中規模渦(※3)に運動エネルギーが遷移し、この中規模渦を活性化させることで海洋循環の季節変動に大きな影響を及ぼしていることを世界で初めて明らかにしました。

http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20141215/

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