世界初!センサーが自律的に送信電力を最適制御することで 最大データ収集量が従来の2.6倍になる技術を開発 [富士通研究所]

株式会社富士通研究所

株式会社富士通研究所は、今後需要が高まると予想される無線センサーネットワーク向けに、各センサーが自律的に送信電力を最適に制御することで最大データ収集量が従来の2.6倍になる技術を世界で初めて開発しました。無線センサーネットワークでは、複数のセンサーが同時にデータ(パケット)を送信することによりパケットの衝突が起こり、通信性能が劣化することが知られています。特にセンサーが高密度に遍在するような環境ではパケット衝突が頻繁に発生してしまい、性能が著しく劣化します。

今回、パケット衝突が各センサーのデータを収集するデータ集約装置周辺に集中することに着目し、各センサーが自律的に送信電力を最適な値に制御することで、データ集約装置周辺のパケット衝突を著しく低減する技術を開発しました。これにより、従来の無線センサーネットワークと比べ、最大データ収集量を2.6倍増加させることに成功しました。

本技術を使用することで、センサーが高密度に遍在するような環境においても低コスト・高品質な無線センサーネットワークを提供することができ、各家庭の電力検針の自動化(スマートメータ)をはじめとした、人が介在しない物同士の通信であるM2Mネットワーク社会の実現へ向けて大きな貢献が期待されます。

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