日本電気株式会社
NECは、夜間や暗所など、カメラを高感度撮影する際に発生するセンサノイズを抑圧することで、映像の鮮明化を実現する技術を開発しました。
昨今、夜間や暗所において鮮明な映像を撮影したいというニーズが高まっています。暗所で撮影した映像は、イメージセンサから出力される映像信号を増幅し明るくしますが、本センサで発生したノイズも同時に増幅されるため、映像品質が劣化し視認性が低下します。このため、映像のノイズを効果的に抑圧し、映像品質を改善する映像鮮明化技術の向上が求められています。
このたび開発した技術は、映像の輝度によって異なるイメージセンサのノイズ特性を利用して、ノイズ成分を分離し抑圧するものです。これにより、映像の鮮鋭さを保ちながら映像品質の向上を実現します。本技術をカメラに用いることで、イメージセンサへの入射光量が約1/2に落ちても被写体の視認性が維持されるため、より暗い場所で映像の撮影が可能になります。