熱の波動性を用いた熱伝導制御に成功 [科学技術振興機構]

東京大学 生産技術研究所の野村 政宏 准教授らは、周期的なナノ構造を用い、熱の波動性を利用して熱伝導を制御できることを初めて実証しました。

熱伝導は熱の運び手であるフォノン注1)の移動で説明され、ほぼ全ての熱伝導現象は粒子的な描像で説明されてきました。しかし、熱の本来の姿は原子などの振動であり波動性を持っているため、可干渉性が保たれた周期的な構造中では干渉を起こし、熱伝導が変化する可能性が指摘されていました(図1)。しかし、従来の電気的な測定手法では、一度に測定できる数に限りがあり、系統的で誤差の小さい実験は不可能でした。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20170805/index.html

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